Tさんに会って来ました(追悼)

飛行機を伊丹空港で乗り継ぎ、熊本まで。
去年、がんで亡くなったTさんのお墓参りに行って来ました。

Tさんと親しかった仲間達、大勢で押しかけたのにも関わらず、ご家族の方が温かく迎えて下さって、美味しい手作りのおはぎやゼリーを出してくださり、仏壇にお参りさせていただきました。
からっぽ、でした。遺影を見ても、仏壇に手を合わせても、Tさんの存在はどこにも感じられなくて、心はからっぽで、涙も出ませんでした。
ただ、仏間に飾られたTさんへの哀悼の文章が、ご家族の深い悲しみを物語っていました。

その後、お墓にお参りさせていただきました。
……ここで、参拝者一同、度肝を抜かれました。
なんと、Tさんのお墓の下には、左側に銀河帝国の紋章、右側に帝国の船のマークが銀色で浮き彫りにされていたのです!
生前、選挙の度に、投票用紙に「ラインハルト殿下」のお名前を投票しに行っておられた、Tさんのお墓ならではの『銀英伝』ネタ!
これぞオタクの心意気! すげー! 格好良いー! と羨ましく感じてしまいました。
先祖伝来の墓入りが決まってなかったら、私のお墓には『信』の文字を水色で彫り入れて欲しいと遺言するところです!

閑話休題
英伝ネタは妹さんの発案だそうで、それを先祖代々のお墓となるものに実行されたところに、ご両親のTさんへの深い愛情を感じました。

お墓参りが終わった後、仲間達で合流して、飲み屋さんで飲み会を開きました。
Tさんに献杯した後、久しぶりに集まった大勢で、わいわいと騒ぎました。
そして、飲み終わった後、生前、Tさんが熊本に伺う者には必ず、いたずらっぽくお勧めすると評判だった「こむらさき」というラーメン屋さんの「納豆ラーメン」を有志で食べに行きました。

私は最初、その話を聞いた時には怖気づいていて、「どうしようかな〜。自分は違うのを頼んで、主人のを分けてもらおうかな〜」と思っていたのですが、酔いの勢いに任せて、思い切って注文しました。
熊本とんこつラーメンに苦味の入った納豆が意外と合って、美味しかったです。納豆好きにはたまらん味わいで、スープまで飲んでしまいました。
この場にTさんがいてくれたら、そして、「納豆ラーメン、意外と美味しいですね♪」って言って、どんな顔をするか、見たかった。そんな無念な思いがよぎりました。

ホテルへ戻ってから、私は部屋で一旦、休んだのですが、同じホテルを取った仲間達は、一室を使って、三次会になだれこみ…。
途中、12時頃から2時頃まで、私もお邪魔したのですが、飲み会は深夜3時まで続いたそうです。ご苦労様でした。