くりでんに乗って来ました

来年3月に廃線が決まっているくりはら田園鉄道に乗って来ました。
途中の沢辺駅まで車で行って、近くに駐車し、そこから終点の細倉マインパーク駅まで乗って行き、同じ車両で折り返して沢辺駅で下車しました。
沢辺駅は一目見て「ボロい…」と思ったのですが、大正十年に建てられたままの駅舎だそうです。ボロいわけだ(苦笑)

乗った車両がたまたま、この地方の夕方の情報番組「OH!バンデス」との提携(?)車両でして、その名も「OH!バンデス号」。車体のあちこちに子ども達が描いたくりでんの絵が飾ってあり、ヘッドマークが特別仕様になっていて、車内アナウンスが番組キャスターのさとう宗幸さんの声だったり、車内に津川雅彦さん寄贈の「グランパパくりでん」という、特別製の木製くりでんのおもちゃが展示されていたりしました。(津川さんは、木製のおもちゃ専門店「グランパパ」のオーナーでもあるのです。)

行きの車両では、息子はご機嫌で座席に座って、駅に着くたびに「ピーッ」と汽笛の真似をしたり、出発する時に「しゅっぱつしんこー!」と掛け声をかけたりしていました。よほど楽しかったのか、終点の細倉マインパーク駅に着いて、一旦降りようとしたら、大泣きして抵抗されまして、苦労しました(滝汗)
一旦、降りた後、再び乗車しましたが、予想外に乗客が多くて、立って乗ることになりました。これまた息子が動きたがったり、かと思えば床に座りこんだりと、扱いに苦労させられました。
途中の駅で目の前の席が空いたので、そこに息子を座らせられた時は本当にホッとしました。息子は目の前のつり革を持って立っている、中年の女性の方のバッグについていた、北斗星の車両のキーホルダーが気に入ってしまい、やたらと触らせてもらっていました。相手の方が気の良い方で、「遊んでかまわないわよ。そのほうがおとなしくしているでしょう?」と言って下さったので、ありがたかったです。

沢辺駅で下車した後、車で若柳駅と石越駅に立ち寄ってから、くりでんが電化していた頃の車両が保存展示されているという、地元の「チャチャワールドいしこし」という小さな遊園地に行きました。
私もこれまで色んな遊園地に行った事がありますが、私が今までで見た中で、一番『今にも潰れそうな』遊園地でした。
日曜日の昼間だというのに、お客はほとんどおらず、乗り物は開店休業状態か、一部壊れていて、乗り物券売機は故障中、園内のお店はどこも準備中の看板がかかっています。
ある意味、マンガや小説の舞台になりそうな、見事な寂れっぷりでした。

今日は、やたらと気温が低くて風が冷たく、とても寒かった上、お昼ご飯が、沢辺駅前の小さな店で買ったパン一個だったので、お腹がペコペコだったのですが、どこも食べ物を売っていなかったので、半べそになって園内を歩いていたら、雨がザーザー降って来て、本当に泣きたくなりました。
結局、ちょっとだけ乗り物に乗って、帰る事になりました。くりでんの古い車両も遠目で見るだけになってしまいました。
次に行った時に、果たしてまだあの遊園地が営業しているのか、謎です…。

行きは高速を通ったのですが、帰りは下道を通って行きました。結構、道が混雑していた上、雨足が激しくて、途中で主人と運転を変わったのですが、夜道と雨の相乗効果で見辛い国道を、冷や冷やしながら運転して帰りました。

結論としては、それなりに楽しかったけれど、疲れました。
かつては鉱山への輸送経路として栄えたくりでん(鉱山跡は細倉マインパークという遊楽施設として公開中)も、鉱山が閉鎖された後はこうして寂れていくのだなあと思うと、ものの哀れを感じました。
…とにかく寒くてお腹が空いて辛かったです(爆)息子が昨日からちょっと鼻水を垂らしているので、今日の寒さで風邪をひかなければ良いのですが…。