一人語り その3

※一人語りその2の続きです。1、2を読んでからお読みください。
よって、折りたたみます。 二次元キャラを本気で愛している人の中に、時折、とても努力家の人を見かける。
そのキャラにふさわしくあるために、自分を高めようとくじけず頑張って、全力でキャラに愛を注いでいるその姿は、とても誇り高く気高い。
私はそういう人を尊敬する。
私は伸くんにふさわしい人間になろうと思ったことがあっただろうか?
残念ながら、ない。

私が欲しかったのは、ダメな自分、そのままの自分を受け止めてくれる存在だった。
だから、伸くんに迎えに来て欲しいと願ったのだと思う。
そして、迎えは来なかったけれど、私にとってサムライトルーパーは、伸くんは、等身大の私を受け入れてくれてくれる存在だ。
だから、今でもこんなに惹かれて、焦がれるのだと思う。
私がしている努力…とも言えない、ただひとつのことは、「ひたすら伸くんを好きでいること」。たったそれだけだ。

既に自分の一部になっていても、伸くんへの恋心は変わらない。
伸くんが好きだ。今でも伸くんの声を聞き、姿を見ると、ドキドキする。
繰り返し見聞きしたアニメーションなのに、伸くんが苦しめば私も苦しいし、涙を零せば私も悲しい。伸くんが笑っていれば、私も嬉しい。

サムライトルーパーには公式に生年月日が設定されている。誕生日をひとつひとつ書くのは割愛するが、みんな、1973年生まれだ。
そのせいか、多くのファンは、毎年、トルーパーの誕生日を祝いながら、一緒に年齢を重ねて行く共感めいたものも味わっている。
「もうおじさんだね」と笑いながら、それでも大好きだと書いている、ファンの書きこみを見るたびに、トルーパーってつくづく愛されているなと思う。

もうおじさん(?)になっているかもしれない伸くんは、二次元の向こうで幸せだろうか、笑っているだろうか。
私が伸くんの誕生日に願うのは、いつもそういうことだ。
伸くんが幸せなら、私も嬉しい。
そして、同時に思うのだ。きっと私が幸せで、笑っていれば、伸くんも喜んでくれるんじゃないかと。

私の書いた大長編では、ストーリの『核』となるものに、『サムライトルーパーファンのトルーパーを想う力』というものを設定した。

私のストーリーの中で、サムライトルーパーは自分達を支える謎の『力』の存在を感知し、それを探して、我々三次元へやって来る。そして、その謎の『力』の正体は、ファンの彼らを想う心そのものという設定だった。

ファンの応援がなければ、トルーパーは存在し得ない。こうして本放送が終わっても、いまだトルーパージャンルが続いて、コミケでも一定のスペースを取り続けているのは、ひとえにファンの愛ゆえだ。
私がトルーパーファンを続けていられるのも、一緒にトルーパーの話題で盛り上がれるファンが、まだ大勢いることも大きいと思う。
そして、ファンの想いがある限り、トルーパーは生き続けるのだと思う。
良く言うではないか。「人が死ぬのは体が死ぬ時じゃない。忘れ去られる時だ」と。
二次元キャラだって、きっとそうだと思う。二次元キャラが死ぬのは、懐かしがるファンが全ていなくなった時だと私は思う。

だから、私は時に、二次元の彼らに逢えない事に打ちのめされることはあっても、くじけずに生きて行きたい。
そして、ずっとサムライトルーパーを、伸くんを好きでいたい。ドリーム小説や同人誌だってずっと書き続けたい。
私の心の中で、トルーパーを生かし続けたい。伸くんが幸せになる小説を書いていきたい。
それが伸くんの望みであり、喜びだと思うから。
サムライトルーパー著作権が切れる50年後まで生きて、「ほら、お婆さんになっても、ちゃんと伸くんが大好きだよ」と胸を張りたい。
だって、もう折り返し地点じゃないか。残りの25年だって、私はトルーパーを好きでいる自信がある。

秀くんのキャラソン『流されないで』に、こんな歌詞がある
「人はいつも寂しさ、心のどこかに隠している。そんなふうに大人になるのか。
10年後の自分を考えてみてごらん。今と同じ気持ちでいたいね
流されないで 流されないで♪」

秀くん、10年どころか、25年経っても、私はまだ、あなた達が好きだよ。

伸くん、私の永遠の初恋の人、心の中で私を今でも支えてくれる人、私はいつまでもあなたが大好きです。

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まとまりのない、もしかすると、矛盾もあるかもしれない、思うままに綴った長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
以上で一人語りは終わりです。ツッコミ、ご質問、ご感想等、歓迎いたします。

最近、「二次元にはまりすぎているんじゃないか。ご自分を客観的に見たほうがいいですよ」とお友達に忠告されました。
とりあえず、家事も育児もなんとかこなしていますし、育児疲れで現実逃避気味なのと、旦那や息子にイライラをぶつけてもめる事もありますが、自分的には、二次元萌えのあまり、現実世界に迷惑をかけるような事はしていないつもりです。
…というより、活発になって来た娘と、ギャングエイジ真っ只中の息子に振り回されて、へとへとです。
だから、二次元でちょっと夢見るくらいは許してください。
ああ、一ヶ月くらい、実家に帰ってゆっくりしたい…。