ドラマ「ゴーストフレンズ」最終回感想

NHK木曜夜8時のドラマ「ゴーストフレンズ」が今日で最終回でした。たまに見逃しました回もありましたが、何とか最終回は観れました(汗)
以下、ネタバレです。


テーマ曲の、ゆずの「逢いたい」は切なくて、すごく、いい曲だと思います。
ゴーストフレンズ」は、前作の「Q.E.D.」の延長で何気なく観ていたのですが、コメディタッチのホラーは好きなネタなので、面白かったです。(怖がらせるためのホラーは、夜、眠れなくなるくらい、ダメなんですけどね(苦笑))

ヒロインの福田沙紀ちゃんは、映画『ヤッターマン』のヤッターマン2号役もされていましたが、瞳が大きくて表情豊かで可愛くて、キュートな女子高生を演じていたと思います。
相手役の西島隆弘さんはミステリアスな役が似合って、素敵でした。惜しむらくは、本業はミュージシャンでいらっしゃるのに、歌うシーンがなかったこと…。
入山法子さんは重要なキーとなるキャラクターを、時に妖しく、美しく演じていました。(新聞のインタビューによると、本当はとっても朗らかな方らしいですが)
あと、ヒロインのお父さん役のモト冬樹さんがいい感じでした♪

何故、ヒロインの明日香の相談役である、あやかさんが、「元」ゴーストが見えた人で、今は見えないという設定なのかが、分からなかったのですが、最後の、成長したヒロインはゴーストが見えなくなるという結末に、「期間限定でゴーストが見えることが、ヒロインにとっては思春期の通過儀礼となる」というプロデューサーさんの意図として、はっきり伝わりました。
そういう点で、『魔女の宅急便』のキキとウルスラの関係に、明日香とあやかさんはなると思います。

多感な思春期にゴーストが見えるようになり、そのことで様々な体験をし、大人へと成長したヒロインが、ゴーストと別れることとなるというのが、等身大の成長を表しているなあと思いました。

それにしても、カイトと美空さんの関係は、最後までハラハラさせられました。カイトには絶対に成仏できずに消滅なんてして欲しくなかったので、美空さんと分かり合えて、共に成仏できて良かったと思います。
また、美空さんはずっと、カイトのことが好きで、全ての行動の原点がカイトへの想いだったんだなあと思うと、その一途さが切ないなあと思いました。(ある意味、ヤンデレ?)
カイトが何故、頭痛を起こして、しょっちゅう倒れていたのかも最後に明かされましたし…。
でも、結局、カイトにとって、明日香はどういう存在だったんだろうと、ちょっと思いました。美空さんのことが大切だったことを打ち明けて、共に死の運命を受け入れる決意をして、そろって成仏したわけだけど、本当に好きだったのは明日香だったような気もするなあ。

ミクとユイが成仏するシーンは泣いてしまいそうになりました。友達ともいつまでも一緒にいられるわけではないんだよね…。

最後に大人になった明日香がプロの画家として個展を開くシーンは、個人的には不要だったような気もします。私の妹が美大出身で、就職に苦労していたのを知っているので、プロとして身を立てていくのはそう簡単じゃないと分かっている分、いきなりプロになりました〜と言うのは、ちょっと安直だった気も……。
大学入学でゴーストと別れるシーンで、ストーリーを終えても良かったんじゃないかなあ。
まあ、立派な大人になった明日香が、昔の自分と同じように、ゴーストが見える少女と出会い、今後、少女にとって人生の先輩として導く存在になるであろうことを示唆して終了というのも分からないではないですが。

カイトが明日香に言い残したメッセージ、「今を精一杯、生きて欲しい」。がつんと伝わりました。いいドラマだったと思います。