遠野に行って来ました

日帰りで、岩手県遠野市にドライブで行って来ました。
遠野へ行くのは、私は学生時代に母と行ったので二度目、主人と息子は初めてです。

8時に家を出たのですが、高速道路が混んでいて、遠野市に着くまで、三時間以上かかりました。

まず駅前へ行き、観光案内所で、観光ガイドをもらいました。その時、案内所で売っていた「河童捕獲許可書」(200円。一年間有効)を手に入れました。
まず、駅に近い「とおの昔話村」へ行きました。柳田國男が泊まった部屋とか再現されていて、ジオラマとかもあって、興味深かったです。

次に、「遠野ふるさと村」へ行きました。昼食を取ってから、村内に入ろうと、入口近くのレストランで待っていたら、待ち人数が多くて、1時間くらい時間がかかってしまいました。
主人と私はひっつみを食べました。美味しかったです。

村内に入ると、中は自然そのままの山道の風景が広がっていて、木製のブランコとかもあって、歩いていて、気持ち良かったです。
遠野物語』を読んで、予習して来た主人は「マヨヒガが出そう♪」と喜んでいました。
迷い家(まよいが、マヨイガ、マヨヒガ)とは『遠野物語』に登場する、山の中に突然、現れる豪華な家で、辿り着いた者はお金持ちになれるという伝承が、遠野には残っています。)

村内には色んな曲がり家(馬小屋を住居に接して建てているため、鉤型になった屋敷)があり、それぞれの家の中に色々な物が展示されていました。
ひとつの家で、お婆さんが昔語りをしていたので、私は話を聞くことにして、主人と息子は馬車に乗れるという田んぼのほうへ行きました。
正直、岩手弁のなまりの強い語りは、3割くらいしか聞き取れませんでした。
二つ、話を聞きました。一つは愚かなためにいじめられていた小僧さんが、和尚さんの出した難問に正解して、褒められたという話。もう一つは、欲の深いお婆さんが若返りの水を飲みすぎて、赤ん坊になってしまったという話でした。

息子のほうは白い馬のひく馬車に乗せてもらって、とても揺れたそうですが、楽しんだようでした。

次に、「伝承園」に行きました。結構、閉門時間ギリギリに駆けこみました。
園内には「佐々木喜善記念館」などがありました。息子は他の子ども達に混じって、水車小屋に流れこむ水に触って、喜んでいました。
昔の家は、トイレだけではなく、お風呂場も外にあって、驚きました。しかも、昔のトイレは二枚の板の間に立って、上から下がる綱を掴んで、用を足す仕様になっていました。うっかり綱から手を放したらどうするんだろうと思いました。(安全のためか、板の間はコンクリで埋められていました。)
ここの圧巻は千体のオシラサマがこめられた、「御蚕神堂」です。狭い室内にビッシリと並んだ、木製の馬の頭と女の頭をして、願い事が書かれた赤い襟をつけたオシラサマと、部屋の中央を突き抜けるように立っている一本の木に、畏怖を感じました。背中があわ立つような怖れと、言い知れない圧迫感から来る息苦しさに、早くそこから出たい一心になります。
主人は結構、じっくり眺めていて、その図太さに正直、呆れました。
「土俗信仰」とはこういうものかと感じさせる部屋です。

その後、伝承園から徒歩で移動して、常堅寺裏にあるカッパ淵に行きました。結構、浅くて、小さくて、可愛らしい流れです。息子はカッパを捕まえる気満々で、カッパがいなくて、本気でガッカリしていました。
「カッパ、どこ!?」と探す息子に「カッパさん、留守なんだよ」と言い訳する私(苦笑)
しばらく息子は「カッパさん、お出かけしてたね〜」と繰り返し、言っていました。

夕暮れ近くなって来ましたが、「卯子酉様」へ向かいました。ところが、息子が駐車場から「五百羅漢」のほうへ歩き出してしまい、言うことを聞かなかったので、「五百羅漢」を見ることに。
そして、「卯子酉様」に歩き出したのですが、暗くなって来て、道が遠いことに主人が途中で難色を示して、途中で引き返しました。
前回、行けなかったので、行ってみたかったのですが…。残念でした。
まあ、「縁結びの神様」らしいので、今更、私には必要ないかもしれませんが(苦笑)

ここでタイムアウト。帰路に着きました。途中で息子が眠ってしまい、オムツを履かせるのに停まったくらいで、高速道路もスムーズに流れていました。

一日歩いて、良い運動になったと思います。