峠の力餅

以前、主人が一人旅で山形県にある「峠駅」へ行き、お土産に「峠の力餅」を買って来てくれたのですが、それがとても美味しかったので、また食べたいという事で、(あと、主人は峠駅で下車せずに、電車内でお餅だけ購入したので、駅そのものがみたいと希望していたので、)車で福島経由で山形県に行って来ました。

本道を過ぎると、駅までは細くて切り立った山道を登っていく道のりで、まさに「峠!」という感じでした。

鉄ヲタの主人が、ちょうど列車が到着する時刻を見計らって行ったため(駅に停車する列車は、3時間に1本(滝汗))、無人駅の構内で、停車中の列車のドアに向かって、ハッピを着て、首から箱を下げて、独特の抑揚で「ちから〜もち〜」と呼びかけながら、箱入りのお餅を売る女性の姿を見ることができました。(売り子さんは、その時々で、若い男性だったり、年配の男性だったり、女性だったり、色々みたいです。)
峠駅の辺りは、冬は雪が深いそうで、雪除けのため、屋根つきの駅の構内は、薄暗かったです。

駅の構内を探訪した後、駅の傍にある、力餅を販売しているお店、峠の茶屋で、お食事しました。駅で売っていたのと同じ力餅を買って、ついでにちょっと、出来立てのお餅を食べて行くつもりで、立ち寄ったのですが、「お餅の他に、美味しいイワナがありますよ。キノコ汁も旬で美味しいですよ」と、四代目とおっしゃる店主さんに勧められ、食事も取る事にしました。(その息子さんも跡を継いで、五代目として営業なさっているそうです。)
餡子のお餅と、店主さんが庭を流れる渓流で生きている魚を、直接、目の前ですくって下さった、イワナの塩焼きと、ハナイグチというキノコのお吸い物をいただきました。どれも美味しかったです♪ 息子もどれも喜んで食べていました。

峠駅を出立した後は、隣の板谷駅(これまた無人駅)を見学に行きました。ここも屋根があって、薄暗かったです。板谷駅は待合室が木造のロッジ風になっていて、木の香りがして、ちょっとお洒落が感じがしました。

峠駅も板谷駅もすごいところは、山形新幹線が通っているところです。ど田舎の無人駅を走り抜けていく、銀色と緑色の小柄な新幹線の姿は、なかなか壮観でした。

美味しいお料理も食べられたし、山の空気と渓流の音に癒されて、楽しいひと時を過ごす事ができました。